「うーん……なんか違うんだよなあ」
今日も後輩のデザインを見て、心の中でそうつぶやいた人へ。
「でも、何が違うのか説明できない」
「どう伝えたら傷つけずに直してもらえるのか」
そんなモヤモヤ、ありませんか。
正直に言ってしまうと、デザインを“教える”ってめちゃくちゃしんどいです。
技術やツールの問題だけじゃなく、感覚とか、言葉にしづらい部分が多すぎる。
「もう私がやったほうが早い」と思ったこと、何度もあります。
でも、それでも「ちゃんと育てたい」と思うからこそ、疲れてしまうんですよね。
デザイン指導がしんどい理由
言語化できない“なんか違う”との戦い
デザインを見て違和感を覚えたとき、それをどう伝えるかがまず壁になります。
「もっとスッキリ」「バランス悪い」「ここが気持ち悪い」——これ、全部主観。
言葉にした瞬間に相手は「どこが?」と戸惑う。
結局「自分でやったほうが早い」ループに突入します。
“センスの違い”を埋めるには時間がかかる
余白の取り方やフォントの選び方って、感覚的なものです。
「こうすると整うよ」と言っても、相手が“整って見える理由”を理解していなければ再現できない。
こっちは何年もかけて身につけたものだから、
「なんで伝わらないの!」と焦るのも無理はないんです。
教える側が“悪者”になりがち
デザインって成果物が目に見えるから、どうしてもダメ出しが直接的になるんですよね。
「ここは変えたほうがいい」と言っただけで、相手が落ち込む。
しかも、こっちは“育てるため”に言っているのに、空気が重くなる。
結果、「次から言いづらいな……」となって、どっと疲れる。
NGな指導パターン(つい言っちゃうやつ)
- 「センスないな〜」→ 一番言っちゃダメ。心が折れるやつ。
- 「もうちょいオシャレにして」→ どこをどうすれば?の地獄。
- 「このへんのバランス直して」→ “このへん”がどこか伝わってない。
言ってる側は悪気ないんです。
ただ、“自分の頭の中の完成図”を言葉にしていないだけ。
だから、伝わらなくてイライラする。これもしんどいポイントです。
少しラクになる考え方
「目的」を共有するだけで、かなり変わる
まず、「なぜこのデザインを作るのか」を一緒に確認する。
「クリックを増やしたい」「採用ページを見やすくしたい」など、
目的が共有できていると、“好み”ではなく“機能”で話せるようになります。
結果、指摘もしやすくなるし、気まずさも減るんです。
「良い例」を一緒に見る時間をつくる
感覚を共有するには、見て、話すのがいちばん。
教科書でもPinterestでも、どんな形でもOK。
「このデザイン、なんで見やすいと思う?」と一緒に考える時間を取るだけで、
相手の“見る目”が変わっていきます。
「プロセス」を褒める
完成品だけを見るとダメ出しばかりになります。
でも「ここまで考えたのえらいね」「この色の組み合わせいいね」など、
思考のプロセスを褒めると、相手も次に進みやすい。
教える側も“敵じゃない”空気を作れるので、精神的な負担が減ります。
それでもしんどいときは
「感覚を教えるのは時間がかかる」と、いったん割り切るのも大事です。
相手が悪いわけでも、自分の教え方が下手なわけでもありません。
人には“デザインの筋肉”がつくスピードの違いがあるんです。
しんどくなったら、「これは本人が経験で覚える段階」と見極めて、
あえて教えすぎない勇気を持ってもいいと思います。
それでも疲れたら、ちょっと距離を置いて休む。
デザイン指導って、エネルギーを使う仕事です。
「疲れるのは、ちゃんと向き合ってる証拠」
そう思えるだけで、少し気がラクになります。
まとめ
デザインを教えることは、思っている以上に難しい。
でも、その難しさに悩んでいる時点で、
あなたは“ちゃんと伝えたい人”です。
完璧に指導できなくてもいい。
ときどき愚痴を言いながら、
「今日もよくがんばったな」と自分を労わってあげてくださいね。


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