はじめに
記事制作の運用が軌道に乗ってくると、「どの記事が薄いか」「どのライターが文字数多めか」を一覧で把握したくなることがあります。
特にSEOコンテンツやナレッジ記事を扱う場合、文字数は品質管理の指標のひとつです。
今回は、WordPressの投稿一覧画面に「文字数」カラムを追加して、記事ごとのボリュームをひと目で確認する方法を紹介します。
プラグインとfunctions.phpの両方の方法を解説し、実務担当が安心して運用できるようポイントもまとめました。
1. どの方法を選ぶべきか
WordPressでは、投稿一覧に新しいカラム(列)を追加するには主に2つの方法があります。
1-1. プラグインを使う場合
メリット:
- コードを触らずに設定できる
- テーマ更新の影響を受けにくい
デメリット:
- 機能が多く、管理画面が重くなることがある
- 他プラグインとの競合リスクもゼロではない
1-2. functions.phpにコードを追加する場合
メリット:
- 不要な機能がなく、動作が軽い
- 自社仕様に合わせて柔軟にカスタマイズできる
デメリット:
- テーマ更新時に消えるリスクがある
- コード管理に慣れていないと、白画面などのトラブルになりやすい
1-3. 結論(運用担当視点)
社内に開発担当がいてコード管理ができる場合は、functions.phpへの実装で問題ありません。
ただし、複数人で更新する運用体制や、外部委託を行う場合はプラグイン導入が安全です。
2. 方法①:プラグインで実装する(おすすめ:Admin Columns)
「Admin Columns」は、WordPress管理画面の投稿一覧を自由にカスタマイズできるプラグインです。
文字数のほか、投稿者・アイキャッチ・カスタムフィールドなども一覧に追加できます。
手順
- プラグイン「Admin Columns」をインストール・有効化
- 管理画面の「設定」→「Admin Columns」へ
- 投稿タイプ「投稿」を選択
- 「カラムを追加」から「文字数(Word Count)」を選ぶ
- 保存すれば、一覧に「文字数」列が追加されます
ポイント
- コード編集不要なので、非エンジニアでも設定可能
- 他のカラム(PV数や更新日など)と並べて分析できる
- 後から削除・並び替えも簡単に変更可能
3. 方法②:functions.phpで実装する(開発担当向け)
カスタマイズに慣れているチームなら、functions.phpに以下のコードを追加する方法がシンプルです。
コード例
// 投稿一覧に「文字数」カラムを追加
function add_wordcount_column($columns) {
$columns['wordcount'] = '文字数';
return $columns;
}
add_filter('manage_posts_columns', 'add_wordcount_column');
// 各投稿の文字数を取得して表示
function show_wordcount_column($column_name, $post_id) {
if ($column_name == 'wordcount') {
$content = get_post_field('post_content', $post_id);
$wordcount = mb_strlen(strip_tags($content));
echo number_format($wordcount);
}
}
add_action('manage_posts_custom_column', 'show_wordcount_column', 10, 2);
解説
mb_strlen():マルチバイト対応(日本語でも正確にカウント)strip_tags():HTMLタグを除外し、本文のみの文字数を取得number_format():桁区切りで見やすく出力
応用例:文字数で並び替えたい場合
追加で以下を入れると、一覧画面で「文字数」でソートが可能になります。
function wordcount_sortable_columns($columns) {
$columns['wordcount'] = 'wordcount';
return $columns;
}
add_filter('manage_edit-post_sortable_columns', 'wordcount_sortable_columns');
4. 実務での活用例
この設定を行うと、以下のような使い方ができます。
- SEOチーム:1000字未満の記事をリスト化し、リライト対象を抽出
- 編集チーム:ライターごとの執筆量を把握し、原稿ボリュームの基準を整備
- ディレクター:月ごとの記事総文字数をざっくり可視化
シンプルなカスタマイズですが、運用フェーズの見える化に直結する効果があります。
5. 運用上の注意点
5-1. functions.phpを直接編集しない
テーマ更新時に上書きされる可能性があるため、
子テーマに記述するか、Code Snippetsプラグインで管理するのがおすすめです。
5-2. ステージング環境で動作確認を
コード追加は本番前に必ずテスト環境で確認しましょう。
カスタム投稿タイプ(例:ニュース、コラムなど)がある場合は、
該当投稿タイプ用のフィルター名(manage_news_posts_columnsなど)を調整する必要があります。
6. まとめ
WordPressの投稿一覧に「文字数」カラムを追加することで、
コンテンツのボリューム管理やリライトの優先度判断がスムーズになります。
- 複数人で運用する場合 → Admin Columnsプラグインで安全に設定
- 開発者が管理している場合 → functions.phpで軽量にカスタマイズ
運用ルールを整え、誰が見ても分かりやすい一覧画面を作ることが、
社内の制作効率を高める第一歩です。

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